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僕たちは世界を変えることができない



でも僕たちは自分達の未来を変えることはできる。

今日の率直な感想はコレだ。

名称未設定 1




今年はチームとしてアグレッシブに活動していこうとする意欲が例年よりある。

ジャージを作り変え、チーム員と同じレースに積極的に出ようとしている。



そして大統領(なべ兄やん)を中心に例年よりさらに結束感がある。


ボーイがシクロで優勝したと聞けば、すぐにみんなが集まって祝勝会を開いた。


そんなPaBにとってこの日は2019年の初陣だ。



個人としては1月にユンケルさんと大磯でワンツーフィニッシュ飾ったとは言えね。

やはりチームとして何かやりたい。


その初陣の模様を今日はサクッと。







まずは参加メンバー



大統領(なべ兄やん)、監督(山神様)、roki、タクミさん(新加入)

の四人。

※このチームのめんどくさいところはあだ名がブームでコロコロ変わるんす。深田恭子とか深田恭子とか橋本マナミとか。


山神様もいつのまにか監督ポジに。

しかしこれがPaBの底力をグンっと引き上げた気がする。







勝つための運びの確認



今回参加したメンバーで下総のコースを走った事があるのは、自分とタクミさんだけ。


車二台での参加だったので、道中は監督と二人で作戦の確認。

そして4人揃ったら大まかな流れの再確認。



こう言うのがPaBに足りなかったんですよ。マジで。

監督が監督ポジになった事で冷静に判断していける環境が整った訳ですな。


一昨年のツールドひたちなかとか過去最高の7人も揃ってて全員好き勝手に走り、あげく謎アタック繰り返しまくって沈みましたからね。

モザイクの人以外は。


今回は入念に勝ちパターンのチェックです。ちゃんと勝つつもりで挑んだわけです。



僕らはチャレンジャー



チームとして実績ないし、実業団登録してるわけでもないPaB。


枚数揃えてた湾岸さんやフリーダムさん等々(以下チーム名敬称略)

それ以外にも自分は知らないけど、猛者がたくさん参加していたみたい。


そんな中でPaBの事なんて誰も知りもしない。



オッズ的に優勝候補筆頭の湾岸に至っては、この手のレースは練習会でしかないだろうから、明確にアタックをかけて徐々に人数を絞り、盤石の状態で勝つのだろう。

だから自分達はその胸を借りるつもりぐらいで十分なんだと意見は一致した。



想定する作戦



まずは作戦をたてる。


ウチの勝ちパターンはやはりスプリンターを最後に発車するのが間違いなく一番高い。


タクミさんはまだ自分は一緒に走った事がなく、どういう走りをするか知らない。

そうなると必然的に必勝パターンはラストに私が飛び出る。


それが一番勝率の高い作戦。


じゃあそこに向けてどうするか?



大統領と監督は有力選手が飛び出した場合必ずそこに入る。

私とタクミさんは基本省エネ。


簡単にはこれ。



そして最終局面は大統領か監督に牽かれて私がスプリント。

タクミさんはできればその後ろで二段目。



逃げが決まった場合は大統領や監督に任せて、我々は集団を絶対に釣らない様にブリッジ。

もしくは逃げが決まれば逃げ集団に任せる。

少なくとも数人ならそこで大統領達が争うだろうから、自分達は集団で待機orフィニッシュ。



そんな感じ。

もっといろんな想定はしたけど。


要は一番勝率上げるためには遅筋班がアシストしてくれて、速筋班は最終局面に出来る限り万全で脚を貯めるって言う当たり前の様な話ですよ。


誰をマーク、チェックするかだけ確認してスタートですよ。


個人的にはフリーダムの岩佐さんをマークするつもりだった。

ブログ面白いからいつも見てるし、そこで強いのも、いろいろ考えながら走ってるのも分かっていたから。

クレバーな人だから無策で走るなんて事は無いだろうと。





スタート



スタートしたら一周はローリングスタートだって言ってたのに、もう飛び出してる人がいる時点で今日はカオスだなと思った。



ローリングスタートが終わったら徐々に加速。

序盤から湾岸中心にガンガン牽いているのが分かった。



初めは中団ぐらいを維持しながら、できる限りポジション落とさない様に努めた。








序盤



序盤を中団から見ていると小さなアタックがポロポロ出ているように見えた。

PaBメンは遅筋班が前方に位置どりしているが、大統領は意外に下がり気味。


代わりに監督が他の選手が飛び出せば食らいついたりをしながら、ローテに参加したり奮闘してる様に見えた。



自分はというと3時間走ることに夢中で、とにかく省エネとポジション落とさない事に執着していた。

岩佐さんも後ろの方にいる様だったし、とりあえずは全く焦る気は無かった。


そもそも気張ったって俺の脚じゃ3H保たないしねー。



しかし集団内にいると、まぁ補給が上手くできない。



ボトル飲むことすら怖い。



そんなことを考えていたら、他の選手が道が広くなるとこで横に出て後ろに下がりながら補給してるのね。


あぁー。こうやって補給したら楽なのかと気付いたら、補給苦手意識が無くなって適切に補給取れた。



補給で下がっていただけだけど、大統領が気にして下がってきて後ろに付けて前に上がってくれ、しばらく大統領の後ろで走る。


このまま前に行けたら楽なのかなー。と思いつつも集団の中はやっぱり疲れる。

先頭まで出れるわけでもないし、しばらく大統領の後ろで走った後、また補給も兼ねて最後尾へと下がる。

この日は大統領が本当に献身的に気を遣ってくれているのが感じ取れた。




やっぱり後ろは最高に楽



最後尾にいればホント脚を使わなくていい。ストレスも無いから余計なことで疲れない。

しかしここじゃ勝負にならない。



最後尾から見える景色は長い集団と、道幅に広がった人。


もしこの瞬間中切れが起きたり、有力選手達が揃って逃げたら?



そう考えると自ずと答えは見えてくる。



追えないのだ。


脚を使おうとも集団が邪魔して。


自分の見立てではスタート地点を過ぎてS時に曲がった後の広い左カーブで大外から一気に駆け上がるしか道はないと思った。

そのチャンス以外に無理せず抜ける箇所はない。


だからポジションは上げとかなきゃいけないんだと思った。





1時間経過



本当に時間が過ぎるのが遅い。

やっと1時間と言う地獄の長さ。



しかもこの時点から微妙に脚を攣り出して、最悪の結果が頭によぎる。

何度も脚を攣っては最後尾に下がってごまかし続け、とにかく補給に一生懸命になりながら、痛さに耐えて頑張った。


正直2時間ぐらいでもう諦めようかとも思った。

あまりに痛いし、この状態でどうやって最後まで残るんだよと思っていた。




タクミさんのチームプレー



タクミさんがどんな走りをするかはわからなかったけど、この日の朝自分は耐えるメンタルと話していた通りの仕事をしたんだと思う。

後ろまで下がってきて自分が弱音を吐くと…



「何とかなる。ここで千切れたらもったいない」



的な励ましをしてくれて、そこで2時間頑張ったんだから意地でも最後までは残ってやろうと思った。

そうやって励まされながら気持ちをチームに繋いでもらっていた。






監督の健闘



2時間経過ちょっと前ぐらいの頃監督が前方から一度下がってきた。


前にもひたちなかでこんなことあったなと思いながらちょっと雑談。

自分は脚が攣って動けなくなっていることを伝えると、しばらくしてまた前に戻っていった。



このままだと作戦的には大統領に任せるしかないなと思いながら。かたじけない。




するとしばらくすると監督が再び下がってきて、そのまま後ろに千切れていった。


脚でも攣ったのか?


としばらく様子を見たが、どうやらそういう様子ではなかった。




帰りに車内で話しを聞くと、2時間の中で奮闘してた監督がいた。

逃げへの警戒やチェック。



前で2時間逃げが決まらないように仕事をしていたのだ。それもこれも全部最後の自分の為に。

そして耐えることができなくなって千切れていった。




仲間が一人いなくなったことで、自分は絶対にDNFするわけにはいかないんだと覚悟が決まった。

脚が痛かろうと脚が無い訳では無い。



この日気付いた不思議な事なんだけど、脚が攣ったからって脚が売り切れているわけではなくて、攣らなければ全然踏める。

そんな事実に気付いた。




逃げの発生



残り1時間切ったぐらいだろうか?



有力選手と思われる6人程度で逃げが発生した。

自分は監督と話していたり、補給しているタイミングだったのか一番やってはいけない、逃げが出るタイミングを見逃してしまう失態。



しかし見渡して見ると大統領がいない。そして岩佐さんもいない。



そこで即座に大統領が逃げに乗っていること、そこに有力選手が集まって勝ち逃げが始まったことに気付いた。

自分は誰が強者なのかもわからないレベルなので、そこで一旦リセットして頭で考え直す。





このまま勝ち逃げになった場合、PaBとしては一人しっかり送り込んでいるわけで、大統領に任せるのが流れ。


そうなると自分はこのまま最後は何もする事無く集団でゆるりとタクミさんとゴールする流れか?



それともラストのタイミングに向けてタクミさんと一緒に集団を必ず置き去りにして逃げ集団へブリッジをかけて最終局面を待つべきか?



それをあらためて考えていた。






現状の脚がやんわり攣ったままの状態でブリッジできるのか?



それは後ろを連れてくリスクにならないか?



そもそもそんな状態で成功するわけが無い。



熟考していると、観客に良い人がいて逃げ集団とのタイム差を教えてくれる人がいた。

今日の結果を決めたキーパーソンは絶対あの人だと思う。




あっという間での32秒というタイム差に絶望した。




自分一人でどうにかできるレベルでは無い。





ただそれは裏を返せば逃げに大統領を送り込んでいるPaBとしては最終局面必ず数人に入れる切符を手に入れかかっている証拠でもあった。

大統領が千切れるわけ無い。



そう信じて、自分は自分の役割が来たときに仕事をできる状態にできる限りするように万事を尽くそうと思った。

まさに万事を尽くして天命を待つの状態。




そこからとにかく最後尾で超省エネモード+ブリッジが出たらそれを追走して行く覚悟だけはした。





縮まる秒差



この日はまさに湾岸デイだったんだと思う。


湾岸も逃げに乗っていたはずだけど、集団にいた湾岸の選手は手を緩める事無くローテを回しているように見えた(良く見えてないけど)

そのおかげか逃げ集団との差がジワジワと縮まっていく。



残り30分もある。



この時点で逃げ集団を吸収できる可能性はかなり高まっていた。


しかしおさまることの無い脚攣り。


超省エネを意識して、実はもうほとんど漕いで無いだろうってぐらいでしか走って無い(冷静に考えると逃げとの差はどんどん埋まっているのに最後尾の自分がほとんど漕いで無いってヤバいな)のに回復にはほど遠い脚。


両足のスネ、ふくらはぎ、膝裏、四頭筋、ハムとどこもかしこも攣ってはごまかして、痛みを我慢して。

ずっとそれを繰り返しながら集団にぶら下がり続けた。




もう限界なんてとっくに来ているのかもしれない。

でも脚を攣ってるだけで脚力としては元気という不思議な状態。



きっとマグネシウムやカリウムがあれば万全の状態に脱出できたんだと思う。

これは次回への課題だなと思いながら、耐え続けた。




そして残り15分前だったと思う。

ついに逃げ集団を捕まえた。




下がってきた大統領に労いの言葉をかけるでも無く、もう脚が攣って無理だから単独で頑張ってくださいとウンコみたいな言葉をかけてしまった。

でもここまでみんなが頑張ってきた事を無駄にしたくなかった。


最後まで繋いで、最後の一人が足攣ってリタイアなんて切なすぎる。

そんな弱さだった。




でもこれには二重の意味があった。

自分本位に大統領に走って勝ちを狙ってもらいたかった甘えと、その後ろに自分は絶対についていく。

そんなつもりだった。



でもあの短い時間じゃそこまで上手く伝えきれなかった。




ラスト2周



ラスト2周を前にして前方に上がっていく。


心の中で中二病的にゾーンに入れと念じながら。



無い力は出せない。



でも今の自分は脚が終わったわけじゃない。

この痛みだけ忘れ去ってくれればまだ脚はあるんだ。だからアドレナリンよ出ろ!と念じていた。



ゆっくり上がっていった自分の勝つ事への大統領への意思表示は前に出ることだった。

ゴール前の坂を駆け上がりトップでラスト2周のゴールラインを通過する。


もちろんその後ろには大統領がいた。




そこですぐさま下がる。



このまま逃げることも、無理して先頭にいることも何も得策じゃないと思った。

幸いペースアップしたせいか微妙に中千切が発生していて、最終局面をちゃんと迎えられるぐらいのポジションには戻れたし。




そのまま位置を落とさずにラスト1周。




広い左カーブで集団が棒一列になる。

その横を空気を全て食らいながら大統領が大外からどんどん駆け上がっていく。



そのまま内側に集団。外にPaBラインの構図のまま最後まで行く。



これがトラックをやっている自分には最高の展開だとすぐわかった。


ケイリンで内側に閉じ込められて先行がいかなきゃ出るにも出られない状況。


必然的にそういう状態ができていた。



大統領のリードアウトは最高だと思った。

考えてこれをやっていたのであれば相当極上のアシストである。





ありがとう



最後の緩い登り坂を前に大統領に…




「ありがとうございました」






「絶対勝ーーーーつ!!!!!」



と大統領に声をかけた後、声を上げてボルケーノ。


ボルケーノって叫んだほうがかっこよかったなと中二病的に思いながら。






正直もうほとんど何も覚えていない。


たぶん酷い事になっていたと思う。





コーナをダンシングで無理矢理走るもんだから、蛇行してしまっただろうし、タイヤが滑りそうになりながらパワーをかけた。

登りが終わってゴールが見えた瞬間右後ろに車輪が見えた。





捲られる!!!




そう思って最後の脳内ギアを最後のギアに入れてスパート。




差が詰まることが無かったのは感覚でわかった。






たぶんそのままゴール。





しかしどこのタイミングかわからないが脳内麻薬が切れたのか凄まじい脚攣りが突如襲ってきて、ただでさえ蛇行してしまっていたのにたぶん体勢を崩してしまったんだと思う。


2位の湾岸の選手と接触してしまった。


幸いに落車になる事は無かったし、DNFしていた監督がゴール前を見ていた限りでは、捲られるのを邪魔したわけでは無く、着は決まっていたぐらいの状態でゴール切るか切らないかぐらいで接触したみたい。


レース後直接謝罪はしたけど後味の悪い感じにしてしまった。


次回から気をつけます。



その時点で逃げがまだ一人前にいたと思っていたので、なんとか2位には入れたんだと思っていた。







もう歩けない



歩けないほど脚がボロボロだった。

そのままゴールした後は空っぽだったけど、PaBメン達がみんな労ってくれた。



あれだけ脚を攣っていたのに最後数周は全然脚が痛いなんて思わなかった。

ここまで来たら3人の期待に応えたい一心で夢中だった。




それでも2位はこのメンバーの中ではすごい成績だ。安堵感でいっぱいだった。






すると誰かがリザルトを確認して来てくれて…











「rokiさん一位ですよ!!」












信じられなかったけど、逃げなんていなくて、1位だったみたいでPaBメン達がみんなで抱き合って喜んだ。





チームで初めて掴んだ一勝だった。

それがたまらなく嬉しかった。


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でも実際は立っているのもやっとのぐらい一人だけヘロヘロなんですけど。

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でも嬉しい。




僕たちは世界を変えることはできない。


でも僕たち自分たちの未来を変えることはできる。



この日、Peek-a-Booにとってチームが変わっていく瞬間が訪れたのかもしれない。

自分たちの手でこのチームの新しい未来を切り開いたのかもしれない。



みんなのモチベーションが上がり、もっとチームとして楽しもうと言う意識が生まれた気がする。









大統領とボーイと3人で始めたPaB。


気付けば一人ずつ仲間が増えていった。





そしていつの間にかあの日撒いた種が少しずつ芽を出していた。





最後まで見ていただきありがとうございます。


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